【VA・TN・IPS・ADS】液晶モニターのパネル駆動方式徹底解説!

 PC用の液晶モニター・ディスプレイを購入しようと様々な商品をチェックしていると、何やら見たことのない言葉がたくさん並んでいてわからない!!

 

VAパネル??

TNパネル??

IPSパネル??


 

 これ実は、液晶パネルの種類のことで、それぞれの駆動方式に違いがあって機能も違います。自分の用途に適したモニターを選ぶためにも、事前にしっかりと確認しておく必要があります。

 

 今回の記事では、そのパネル駆動方式別に詳しく解説していきます。

 

 

【VAパネル】コントラストが高いが応答速度が遅い

 VA(Vertical Alignment)パネルは、電圧を印可しない状態では液晶分子が垂直になり、印可可能な電圧を高めた平行構造です。

 VAパネルのコントラスト比は、3000:1や4000:1と高く、明るい映像を表示できるのが魅力です。美しい映像を楽しみたい方におすすめのパネルです。

 一方、応答速度が遅く残像が発生しやすいというデメリットがあります。 かなり激しい映像を表示する機会が多い方は注意が必要です。

 

 

【TNパネル】比較的安いが視野角がやや狭い

 2枚の偏光フィルターの角度を90度ずらして配置し、中間液晶分子を配置したパネルをTN(Twisted Nematic)パネルと呼びます。

 電圧を印加しない状態の液晶分子は、それぞれの偏光フィルターの近くで水平になるのが特徴です。その状態だとバックライトが発する光を常に白色を表示することから、ノーマリーホワイトと呼ばれています。

 印可できる電圧を高め続ける液晶分子が垂直に近づき、最大電圧を印えると赤色で表示されます。

 TNパネルは応答速度を高め、激しい映像を表示するのに適している反面、視点角が狭く色の再現性が低いのがデメリットです。

 FPSやアクションゲームのプレイを目的とするなど、映像美より応答速度やリフレッシュレートの高さを重視する用途に向いています。

 

 

 

【IPSパネル】色の再現性が高いがコントラストがやや低い

 同じ方向に配置した2枚の偏光フィルターの間、電圧を印加しない状態で水平になるように液晶分子を配置したのがIPS(IN Plane Switching)パネルです。印加する電圧を高めつつ、液晶分子の方向が垂直に近づきます。

 IPSパネルは色の再現性が高く、美しい映像を楽しめるのがメリットです。一方、バックライトの光を完全に遮断するが、コントラスト比を高めにくいというデメリットがあります。IPSパネルのコントラスト比は、VAより低い1000:1程度です。

 応答速度やリフレッシュレートを高めにくい方式で駆動されているもの、技術の進歩によって応答速度が速く、ハイリフレッシュレートに対応した商品も開発されています。

 

 

 

【ADSパネル】IPSと似た特徴がありより安価に

 IPSパネルと似た特徴の駆動方式に、ADS(Advanced super Dimension Switch)があります。IPSより安価に製造できるのがメリットで、PC用の液晶モニターだけでなくTVにも採用されている駆動方式です。

 基本的な構造はIPSパネルと同様で、電圧を印加しない状態では液晶分子が水平になっています。電圧を上げて垂直になり、バックライトを完全に遮断するのが難しい点も共通です。

 応答速度が速い商品やハイリフレッシュレートに対応した商品もあり、用途に応じて適した商品をお選びいただけます。

 

モニターの駆動方式別のメリット・デメリット

  駆動方式   メリット   デメリット 
VA ・コントラスト比が高い
・収益の再現性が高い
・応答速度が遅い
・視野角がやや狭い
・輝度の変化がやや大きい
TN ・応答速度を速めやすい
・リフレッシュレートを高めやすい
・安価に製造できる
・視野角が短くなりやすい
・輝度の変化が大きい
IPS ・視野角が広い
・鮮やかな色彩を表現できる
・応答速度が速い商品やハイリフレッシュレートに対応した商品もある
・コントラスト比が低い
・価格が高くなりやすい
ADS ・IPSより安価に製造できる
・視野角が広い
・パレットな色彩を表現できる
・応答速度が速い商品やハイリフレッシュレートに対応した商品もある
・コントラスト比が低い
・価格が高くなりやすい

 

 価格や優れ、色彩表現など、何を重視するかによって適した駆動方式が異なります。メインの用途が何かを考え、自分に合った商品を選ぶことが大切です。

 

 

【用途別】モニター選びを重視したい駆動方式

 液晶モニターにはさまざまな駆動方式があるため、どれを選べばよいか判断するのが難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。

 次に液晶モニターを購入する目的を明確にした上で、以下で紹介する情報をチェックしましょう。

 

 

 お手頃価格で購入したいならTNモニター 

 TNモニターは比較的安く製造できるのが特徴で、価格を重視する方におすすめです。

 ただし、VAやIPSといった別の駆動方式でも安価な商品がラインアップされているため、TNに限定する必要はありません。予算内で購入できるモニターを適当に探してよいでしょう。

 また、ハイリフレッシュレートに対応したや商品応答速度が速い商品が多くあり、FPSやアクションゲームのプレイにも向いています。

 

 

 

 映画鑑賞などを重視したVAモニター 

 映画に使うなど、感動を重視ならVAモニターが向いています。

 より解像度を重視するのであれば、QFHDをはじめとした高解像度のVAモニターを選ぶのがおすすめです。

 ただし、応答速度が遅いというバトルがあるため、激しい映像を表示しなくてもゲームのような用途には適していません。

 

 

 

 ビジネスからゲームまで幅広く使えるIPS・ADSモニター 

 様々な用途で幅広く使用する方には、IPS・ADSモニターをおすすめします。 紫色の色彩を表現でき、全体的な性能が高いのが魅力です。

 応答速度が速い商品やハイリフレッシュレートに対応した商品もあり、ゲームにも問題なく使えます。

 VAモニターほどないもの、比較的印象がよく、映画鑑賞にも適しています。 なお、IPSモニターとADSモニターは同様の特性を有しているため、どちらを選んでも大きな違いはありません。

 

 

 

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